キノコを丹念に栽培・生産し、厳格に管理・出荷するまでの流れ
福岡県三潴郡大木町に居を構える株式会社イケスエでは、ひとつひとつの工程を丁寧に行うことで、新鮮でありながらも安全・安心な茸(きのこ)を全国の食卓へご提供しています。
こちらでは、当社の品質管理・衛生管理にこだわったキノコ生産の流れについてご紹介します。
培地作りから出荷まで
キノコ栽培用の培地を作る作業です。栽培ビンに水分調整(65%)を行った天然材料を詰め込みます。野菜でいう土作りの段階です。培地材料には、コーンコブ(専用培地剤)・米ぬか類栄養体3種類・ビート(水分保水剤2種)・菌糸活性剤等を混合します。
釜の中へ混合培地が入ったビンを入れ、100~120℃まで徐々に温度を上げていきます。約5時間ほと熱して殺菌し、培地を無菌状態に調整します。
こうすることで、他の雑菌に弱いえのきなどの菌床が伸びやすくなります。
殺菌釜で高温滅菌されたビンを放冷室に入れます。キノコ栽培に適した培地温度20℃くらいになるまで、だいたい一晩ほど空調機で冷やします。
専用の接種機を用いて、いよいよキノコの菌(菌糸)を種付けします。キノコの菌は繊細なため、常にクリーンに保った環境下で接種します。
菌糸を生長・熟成させる専用の部屋で培養します。2つ部屋に分け、順番に入れ替えながら育てます。キノコ栽培にとって非常に重要な部分で、雑菌・温度・湿度・換気など環境変化に配慮が必要です。
バイオ段階 | 期間 | 湿度 | ビン内温度 |
---|---|---|---|
初期 | 10日間 | 80% | ●● |
後期 | 15日間 | 70% | ●● |
専用の接種機を用いて、いよいよキノコの菌(菌糸)を種付けします。
キノコの菌は繊細なため、常にクリーンに保った環境下で接種します。
キノコ栽培作業にはいくつかの段階がありますが、おおまかに次の4つの段階に分かれます。
安定した品質で栽培するため、温度湿度など細やかな管理が求められます。
作業工程 | 温度 | 湿度 | 日数 |
---|---|---|---|
芽だし | 14℃ | 95% | 9日間 |
ならし | 10℃前後 | 80% | 5日間 |
抑制 | 3~5℃ | 75% | 7日間 |
抑制 | 3~5℃ | 75% | 7日間 |
生育 | 3~5℃ | 70% | 7日間 |
成長したキノコは、適切な時期に収穫を行います。カサの太さ、長さ、色合いなど規格に合ったものを厳密に選別し、各種量目に応じて計量します。
清潔な作業場で、各種量目に計量したキノコを包装。異物混入防止対策、予冷管理を徹底することで、安定した品質を維持しています。
厳密に守られた衛生管理下で、愛情を込めて一つひとつ丹念に育まれたキノコは、丁寧に包装されたのち、全国各地のお客様の元へ出荷されていきます。イケスエでは、それぞれの食卓に辿り着くまでの品質にも留意した製造・加工・販売を行い、新鮮な状態でキノコをお届け。安全・安心の「食」をご提供しています。
カットえのき作業工程
カット用にえのきを選別して、えのきを半分に割り、株の中に異常が無いかを確認して収穫箱に入れます。
- 1.えのきを1/2にカットして石突きを取り除きます
- 2.固まりがあるので手でほぐしいきます
- 3.篩いにかけた後コンベアに乗せます
- 1.検品コンベアに流れてきたえのきを広げて検品を行います
- 2.反対の角度からも目視検品して異物等を徹底して取り除きます
自動計量機にて計量します
- 1.再度包装者が目視検品を行います
- 2.包装機にて脱気包装していきます
- 1.金属探知機を通します
- 2.ウェイトチェッカーを通過させ、重量不足を外します。
- 1.金属探知機・ウェイトチェッカーを通した後、再度、蛍光灯にすかして検品を行います
- 2.検品後、梱包して出荷します
イケスエだからご提案できる「きのこ商品」
株式会社イケスエでは、各種取り扱い商品を単品で販売するほか、バリエーション豊かな組み合わせでパッケージ化した贈答用きのこもご用意しています。石突きを取り除き、バラバラにした茸(きのこ)をパック詰めした「カットきのこ」「きのこミックス」のほか、えのき・しめじといったベーシックなキノコにしいたけ・まいたけを組み合わせた「きのこセット」もございます。
袋から出してそのまま調理にお使いいただけるこれらの商品は、飲食店様や食品加工会社様だけでなく、一般消費者様にも好評です。大量のご使用が見込まれる場合は、それぞれのお客様のご要望に応じたサイズ・量・種類の組み合わせが可能ですので、お気軽にご相談ください。